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無題戯言

一度、自分の作品を評価してもらえるという甘い蜜を知ってしまうと、なかなか元の状態に戻ることは難しい。

昔は他者の反応など期待せず(と言うより誰にも見せず)書いてきたのに、大学に入って会誌に出せば感想がもらえるという環境に身を置いた途端、それが「普通」になってしまった。

感想をもらえるということは作品を見てもらえるということだ。作品を見てもらえるということは、自分が存在していることを認めてもらえるということだ。

なんて甘い蜜だったのだろう。

私にとっては行き過ぎた贅沢だった。

私にはもう、そんな素晴らしい場所はない。

調子に乗っていくつか小説の新人賞に出してもみたいけれど、結果は散々。実力がないことは重々承知している。

けど。

でも。

一次落ちばかりというのは、想像以上に苦しい。

お前の作品など読むに値しないのだと、暗にいわれている気持ちになる。

お前など、要らないといわれてしまっては、もう作品を書く気持ちにもなれない。

ジメジメとしている。

夢はもうない。

では、この先は?